塩化ビニール樹脂でできたシートを下地に接着剤で貼り付けたり、機械的に固定する工法です。単層防水のため工期も短く低コストで済みます。また施工性に優れており、複雑な形状や狭い場所でシート同士の接合部分が多くても、シート同士を熱風で溶かして一体化できます。耐用年数は10~13年前後です。ビルやアパートなど建築物の新築や改修でよく使用されます。
<施工の流れ:接着工法>
下地清掃
貼替の場合は既存シートの撤去、砂やほこり、油分などを除去し、乾燥を確認します。
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プライマーなどの塗布
下地との接着力を確保するために、プライマーおよび樹脂モルタルなどを均一に塗布。ALCパネルの接合部には目地処理を施します。
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接着剤の塗布
下地面とシート裏面に塗布します。
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ルーフィングシートの貼り付け
シートにしわが入らないようにローラーで丁寧に整えます。
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ルーフィングシートの接合
シートの重なり部分を溶剤または熱風等で一体化させます。
5
立ち上がり部分の施工
下地面とシート面に接着剤を塗布して平場との境は被せて接着し貼り付けローラーで押えます。隅部は押さえ金具等で固定し、シーリングを施します。
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シート重なり端部のシール
シール材で途切れのないように接合部をシールします。
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仕上げ材の塗布
防水層の外観や機能のチェック後、仕上げ材を塗布します。
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