ポリイソシアネートを主成分とする主剤とポリオールを主成分とする硬化剤を攪拌して塗膜する工法です。下地に塗布して防水層を形成する工法のため、施工場所の形状に左右されることがなく簡単かつ確実に施工でき、軽量でもあります。改修の際には、再度塗り重ねることができるため、工期も短く、低コストで済みます。耐用年数は10~12年前後です。連続した防水層が確保できるため、屋上やベランダなど施工場所を問いません。
<密着工法の流れ:ベランダ向け>
高圧洗浄
細かい汚れもしっかり丁寧に落としていきます。
プライマーの塗布
下地との接着剤の役目のプライマーを塗布します。
防水材の塗布
防水材は二度塗りして、厚みを確保します。厚みが十分でないと防水効果が得られません。防水材はコテやローラー等で塗布します。エアコンなどの室外機は専用の台で浮かせて養生して施工していきます。
トップコートの塗布
防水材の表面を紫外線等から保護するために、トップコートを塗布して、完成です。
<メッシュ工法:陸屋根、バルコニー向け>
高圧洗浄
細かい汚れもしっかり丁寧に落としていきます。
プライマーの塗布
防水材やメッシュシートを下地に定着させるためにプライマーを全体に塗布していきます。
メッシュ貼り
メッシュシートを上から貼っていきます。地震や衝撃に強くなります。
防水材の塗布
防水材は二度塗りして、厚みを確保します。厚みが十分でないと防水効果が得られません。
トップコートの塗布
防水材の表面を紫外線等から保護するために、トップコートを塗布して、完成です。
<通気緩衝工法:マンション屋上、古い建築物向け>
高圧洗浄
細かい汚れもしっかり丁寧に落としていきます。下地の状態によっては、既存の防水層を撤去した後施工します。
排水溝(ドレン)の取付
雨水を外へ逃がすためのものを取り付けます。排水を円滑にすることで建物の防水性能を維持します。
下地調整(ひび割れや不陸の補修)
不陸(凸凹)の改修やひび割れの補修、目地の打ち替えも行います。
プライマーの塗布
防水材を下地に定着させるためにプライマーを全体に塗布していきます。
通気緩衝シートの貼り付け
下地に含まれている湿気や水分を逃がすために、通気緩衝シートを貼りつけます。シートのねじれやよじれを防ぐためにローラーで丁寧に整えます。
ジョイントテープを貼る
シートの継ぎ目にテープを貼ります。
ジョイントテープ上に防水材を塗布
テープの隙間から水分の侵入を防ぐために防水材を塗ります。
メッシュシートの貼り付け
立ち上がり部分に地震や衝撃での破損防止のためにメッシュシートを貼り付けて補強します。
ウレタン防水材の塗布(立ち上がりと隅部)
メッシュシートを貼りつけた部分や隅部は不具合が起きやすいので念入りに作業する必要があります。
脱気筒の設置
通気緩衝シートを通った湿気を逃がすために脱気筒を取り付けます。
ウレタン防水材の塗布
防水層の厚みを確保するために二回に分けて塗ります。
トップコートの塗布
紫外線による防水塗膜の劣化を防ぐためにトップコートを塗って、完成となります。